【ミラー】
ミラーは2009年モデルから代わっていないようです。相変わらず鉄の部分が5cmほどむき出しになっているのでサビに注意です。

【メーターパネル】
メーターパネルが劇的に良くなりました。デジタルODDメーターが付いたり時計がついたりともうそりゃあ便利でびっくりです。メイン電源を入れるとスピードメーターが0km/h→MAXまで一気に振り切った後、デジタルFuelメーターや時計やODDメーターが点くあたりの演出がかっちょええです。

ODDメーターは全走行距離に加えてtripAとtripBの2種類が任意に測定できます。これも便利です。

従来のメーターはタイヤの回転数によって距離が加算されるシステムでしたが、V125Sはデジタルメーターだからでしょうか、エンジン側で距離を計測するそうです。

まだ1000キロも走っていない段階で、運転中にメーター周りのカウルがビビリ音を立てるのにはびっくりしました。特に冬場になるとプラスティックが縮むため、どうしてもビリビリとした音を立ててしまいます。ネットで見ると泣き寝入りしている人が多いので、難しい案件かな…と思いましたが、新車は2年間の保証期間があるので、行きつけのバイク屋さんを経由してスズキ本社の工場で修理してもらったらビビリ音がピタリと止まりました。これは見事でした。

【ウィンカー】
フロントの方向指示器の位置が上方から下方に移動しました。

前かごを装着するとウィンカーが見づらくなるという理由で、ウィンカーランプが下の方に移動したようです。おかげで顔つきがハムスターになりました。

【ターンシグナルスイッチ】
初代からずっとプッシュ型のスイッチです。これは便利なのですが、8年ぐらい乗っているとシグナルスイッチを押し込んでもうまく入らなくなってしまうようになります。シリコンスプレーなどを注して使っていてもだんだん劣化してきますので、今回はなるべくスイッチを押さずに、左右に倒す・戻すというスタイルで使っています。

【フロントインナーラック】
ハンドル下の荷物入れもコンパクトになったおかげで、二人乗りしても窮屈じゃないですし、かばんフォルダーも強力になって文句なしです。

頑張れば2つペッドボトルが左側スペースに入ります。初代のモデルからそうですが、このインナーラックに雨水が入ることは殆どありません。桜の花びらなどが入ると手が入らずなかなか取れないんですよね。

【カバンフォルダー】
これはコンビニ用フックから進化した形になります。前よりも重たいものを引っ掛けることもできそうです。何よりも、カメラの三脚などのちょっと引っ掛けにくかったものが簡単に吊るせるようになります。

【キーシリンダー】
鍵1つでエンジンon/offとシートの開閉とハンドルロックと防犯アラームが制御できるシステムは本当に便利です。このあたりは初期モデルから変更なしですね。前のAddressV125Gが事故に遭った後、2ヶ月ほど2スト時代のレッツ2に乗っていましたが、エンジンの鍵とシートの開閉の鍵が別々というのはやっぱり不便。大事な進化の1つです。

【防犯アラーム】
基本的なシステムは変わりませんが、なんとなく初期モデルほど過敏な振動には反応しなくなった気がします。

【シート】
前のモデルと違ってシートを強く押し込むか、シートを20cmぐらいの高さから落下させないとロックしないように改善されました。うっかりシートがロックしてしまうのを避けているのでしょうね。

夏場にエンジンから来る熱でシートが熱くてやりきれないときがあります。保冷バックを畳んでシート下のトランクスペースに敷くと熱が分散されて楽です。

【シート下】
コンパクトを売りにしているバイクなので、トランクスペースは相変わらず小さいです。A4サイズのノートPCやファイルなどはそのままでは入りません。

ヘルメットはAraiのRapideIRのLサイズ(59-60cm)を使っていますが、シート下に入れるのはLサイズがややギリギリ、XLサイズは不可能ではないでしょうか。

前はシート下にクッションが標準装備でしたが、このモデルにはそれがありません。ヘルメットに傷がついてしまうので、タオルかマットなどを百均クオリティーでもいいから敷きたいところです。下の画像にはありませんが、私は上記のように銀色の保冷バックを畳んで敷いています。

【ヘルメットホルダー】
ヘルメットをかけるフックが2個に増えています。これ2つ欲しかったんですよね。

【リアボックス】
GIVI純正のリアボックスはSUZUKIが作ったリアボックスよりもかなりしっかりした作りになっています。気密性が高いのでSUZUKIモデルとは違って、運転中カパカパ音が鳴ることはありません。蝶番のところが出っ張っていますが、かなり下部になるのでタンデム時に後ろに乗る女性は背中が痛くなることはないと思います。

リアボックスがマウントから外れるようになっているわけですが、ガッチリ握れるところもスズキが作ったボックスと大きく異なります。

このGIVIのリアボックスはかなりいいのですが、GIVIの白いロゴが入った赤いリフレクターの隙間に桜の花びらや雨水が入って黒く汚れていきます。赤いリフレクターはネジ２本で外せるので、掃除はかんたんです。

また、蓋を開けるときに押す赤いボタンなどが2年ぐらい（5000キロぐらい走った程度）でくすんだ朱色に色落ちしてしまいます。

気になる容量ですが、私が買ったリアボックス（GIVI E300N2）だと、Lサイズのフルフェイスや女性のかばんが入るぐらいの大きさです。

サイドスタンドは変更がありませんが、サスペンションが更にしなやかになりました。

上方と下方で密度が異なる形状のサスペンションになったのが特徴です。

CHENG SHIN社（台湾製）のMAXXIS PROです。滑る滑らないなどの説はありますが、特に問題を感じることはありません。

タイアに多くの溝が入っているのが特徴です。特に問題ないとはいえ、1万キロ走ったらやっぱりダンロップのタイヤを選びそうな私です。

エンジン性能的には2009年モデルと違いは感じられません。厳密にはマニュアル車で言うところの「一速」のときの加速が弱いなーと思いますが、それを超えるころにはきちんと加速感があります。

当たり前のように60km/h(＋30km/h)は出てくれます。都内でスピードの出せる場所はなかなかないのですが、無改造かつ私が68kgとして最高速を試したらジャスト3桁km/h出る夢を見ました。速度をエンジン側で計測しているので、タイヤで計測していた以前のモデルよりは正確にメーターが動いている気もする夢でした。

燃費は2009年モデルと比べるとわずかに数値が上がっていますが、混んでいる街乗りと空いている街乗りで結構数値が変わるので、 燃費が良くなったなーという気はあまりしません。

購入直後、もさっとした加速だなと思ったのですが、1ヶ月入院して体重が減ったら加速が変わった気がします。トータルとしては12キロダイエットですから、2リットルペッドボトル6本分と考えれば納得です。バイクの改造もいいのですが、やっぱり自分の改造（ダイエット）が一番加速につながると思います。

【バッテリ】
まだ未知数です。パワーもあるし問題ありません。

アドレスV125シリーズのあるあるポイントですが、ボディーが劣化してくるとプラスティックがどんどん白く褪せてしまうのが残念です。

コンパクトさと安さが売りのAddressV125シリーズですが、V125Sになると定価が25.5万。「あれ？　初代V125は税抜き20万円未満だったよ？」と思わす突っ込むほど高騰していくのに不満を感じてました。

聞いた話では、台湾（や中国）で作ったアドレスV125を日本国内に輸入すると一旦バラしてまた組み立てるらしいです。そうなると定価が高くなるのもわかる気がします。