【ミラー】
とにかくミラーの支柱が鉄なので残念ながら錆びます。しかも、首振り部分がだんだん緩んできてしまう傾向にあったような記憶があります。

【メーター】
メーターのデザインが正直安っぽくて「SUZUKIだな…」と思った記憶がありますが、マイナーチェンジに伴って少しずつ改善されていきます。

【ウィンカー】
メーターパネル上にウィンカーのLEDがありませんが、ウィンカー本体が目視できますし、カッチンカッチンというリレー音がするので、特になくても問題はなかったです。

ウィンカーは初代からずっとプッシュ型のウィンカースイッチです。SUZUKIは50ccでも同じ部品を使っているのかなー。

【フロントインナーラック】
ハンドル下の荷物入れです。容量は十分ですが、二人乗りすると168cmの私でもこの荷物入れの部分が邪魔で足元がちょっと狭いかな？と思いました。でも、足を広げれば問題ないです。

インナーラックにコンビニ用フック がついているのがとても便利です。 ただのプラスティックの出っ張りがあるだけですが、ほんとにコンビニ袋を引っ掛けるのに便利でした。

【キーシリンダー】
鍵にいたずら防止のシャッターをかけることが出来ますが、これを毎回やるのは面倒なので、ほとんど使っていないです。

キーを反時計回りに回すとバイクシートの鍵が開く、というシステムに惚れました。

【防止盗難アラーム】
AddressV125Gモデルだけの機能ですが、これがめっちゃ便利です。ハンドルロックをすると同時にアラームがセットされます。バイクから離れている時に誰かがバイクにぶつかるだけで全力でアラームが鳴ります。
ただ、バッテリを少しずつ食うので、バッテリが弱っていたり冬場だったりすると電力不足のきっかけになることもあります。そういうときは鍵を奥に押し付けながら２回素早く反時計回りにひねってハンドルロックすればアラームをセットぜずにハンドルロック出来ます。

たまにやってしまうのは、防犯アラームを掛けているのを忘れてバイクにまたがってバイクを動かすと全力でアラームが鳴ります。そりゃもう周りの目線も突き刺さるし、やっちまったーと心の中で叫ぶ瞬間です。

【トランクスペース】
フルフェイスヘルメットのM（またはL）サイズがギリギリ入る程度なので、かっぱなどはヘルメットの中に詰め込むか、リアボックスを購入しないとだめなぐらい荷物は入りません。もともと原付50ccのサイズ感のまま125ccに、というコンセプトのバイクなので、そこを突っ込むのはかわいそうかな、と。

また、トランクスペース内にシガーソケットがありましたが、私は使わずじまいでした。

【サイドスタンド】
このモデルの頃はサイドスタンドを立てるとライトとエンジンの両方が止まるのがとても便利で、長い信号待ちのときにサイドスタンドを立ててエンジンを切る、というスタイルを取っていました。

ただ、サイドスタンドは強風に弱く、サイドスタンド側から台風レベルの風で煽られると転倒します。また、大きな地震でバイクが前後に揺さぶられると、センタースタンドの原付は稀に転倒することもあるそうです。そのため、台風のときにはセンタースタンドを使い、地震のときはサイドスタンドがいい、という考え方もあります。

【サスペンション】
メーター周りのプラスティックがビリビリと音を立てて振動するほどサスペンションは硬かったです。そのビリビリ音を抑えるためにメーターパネルを手で押さえざるを得ないほどロードノイズやエンジン音を拾ってしまうのが不満点でした。

【ディスクブレーキ】
そんなにガッチガチに効くディスクブレーキではありません。あまりに効きすぎると雨の日にスリップ転倒の原因になるので、私はこのぐらいでいいかな…、ABSっぽくなるし…という評価です。なお、ディスクブレーキは前輪のみです。

【タイヤ】
タイヤはダンロップのD306Aでした。特に問題もありませんでした。下の画像はダンロップD306です。D306Aは長寿命で、D306はグリップが高いという違いがあります。マフラーを止めている4本のネジを外せば簡単にタイヤ交換出来ます。

【エンジン】
排ガス規制前モデルなので、かなりの加速（と中古人気）がありました。

馬力が11.4PSと力強いこと、スピードもすぐに70km/h（と、さらに加えて25km/h。下り坂なら3桁km/h。168cmの60kg参考値）出るのがこのバイクの最大の魅力です。信号待ちでのダッシュは当時の原付バイクの中では最強で、そりゃあもういろんな車に煽られました。

都内ナンバーの車はジェントルな走りをするのでいいのですが、大宮さんとか春日部さんとか習志野さんとかから、戦ってもいないのに追いかけられるぐらい加速は良かったです。

都外を走っていると、軽自動車が全力で追いかけて来ることが多かったのですが、それでも次の信号までの間には追いつかれることがないほど、ほぼ無敵の原付バイクでした。

ただ、フューエルインジェクションが未発達だったのか、エンジンの暖機が不十分かつエンジン回転数が落ちた時にアクセルを回すと酸素比が狂うらしく、エンストすることがありました。特に交差点で起きやすかったので、そこは不安材料の1つではありました。

燃費は都内街乗りで夏の暑い時期リッター32km、冬の2月でリッター28kmぐらいでした。後に登場する排ガス規制後モデルに比べると3キロぐらいずつ燃費が悪いです。

【フレーム】
力学において一番安定する形状は三角形なのですが、スクーターは座席とタイヤ2つの3点からなる三角形を構成できないため、フレームはやっぱり丈夫とは言えません。特に足元がフラットタイプの原付だとなおさらです。剛性は最後のモデルV125Sまでほぼ同じだと思います。転倒したり何かとぶつかったりすると少しずつですがハンドルが歪んでいきます。安全運転で街乗りしている分には特に問題ありません。

【ボディー】
やっぱり50ccのバイクやAddressV100、AddressV110と違って足を前方に伸ばせるのはありがたいです。

このバイクの宿命はプラスティックボディーの色がどんどん白くあせてしまうことです。特に雨ざらしだとあまり年数が経ってなくても白く変色してしまうのが残念ポイントでした。

【その他】
定期的なオイル交換はもちろん、1.4万キロでタイヤ交換もやってみましたし、プラグ交換やプーリー内部のスプリング・ウェイトローラーとVベルトの交換、エアフィルターの洗浄交換（灯油でフィルターを洗って、わずかにエンジンオイルを含ませて再利用する）とかを自分でやったのもいい勉強です。

下の画像はプーリーを外そうと試みている図です。

この頃は並行してHONDAのHornet250も乗っていました。18,000回転という高回転エンジンが楽しめるバイクでしたが、

やっぱり荷物周りや二人乗りはAddressV125Gのほうが楽ちんでしたね。