【ミラー】
ミラーは2005年（K5）モデルから大きく代わってプラスティックでカバーされるスタイルに変わりました。これはグッドポイントです。鉄の部分が5cmほどむき出しになっていますが、ここはガッチリ錆びますのできちんと保護してあげましょう。

【ウィンカー】
ウィンカーは初代からずっとプッシュ型のウィンカースイッチです。ところが8年もプッシュしていると劣化するのかスイッチを押しても最後まで押しきれず、ウィンカーが止まらないということも起きてきます。ウィンカーのスイッチは押し込まなくても、左右にちょこんと倒せばウィンカーの制御は出来るので、このバイクの次に買うAddressV125Sではなるべくプッシュしないで使っています。

【ヘッドライト】
ヘッドライトは明るくなった気がします。多分バッテリーの性能がアップしたからだと思います。自分でライトの交換もしてみましたが、知識不足もあってメーター周りのプラスティックを割ってしまい、その後ずっとビリビリ音に悩むことになります…。

【メーター】
規制前K5モデルと比べてメーターのデザインが良くなりました。

が、このメーターには大きな欠点がありました。

メーターのプラスティック針が熱劣化するとメーターのストッパーにくっついてしまうらしく、燃料メーターが動かない、というトラブルです。メータ部分を開けてメーター針の樹脂チェックをしたわけではないのですが、メーター内のグリス劣化ではなく、メーターの針自体の問題らしいです。

バイク屋さんに相談してメーターごと交換していただきましたが、何年か経つと同じ状態になりました。燃料メーターが動かないので、「あれ？　もうガソリンがないの？」という勘違いも多く、メーターを平手でパンパンと強めに叩くと目覚めたかのようにメーターが動き出す、というトラブルに困惑しました。

【フロントインナーラック】
500mlのペッドボトル2個分以上の荷物入れになっていて便利です。ここにちょっとした荷物や雨の日のタオルを忍ばせることが可能です。このあたりはK5モデルと変更なしです。コンビニ用フックもプラスティックで簡単な作りですが、ないよりは全然いいです。

【防止盗難アラーム】
以前、コンビニ前にバイクを駐輪していたら車が私のバイクに衝突→転倒したときに思い切りアラームが鳴ってくれたので当て逃げされずに済み、きちんと物損事故として処理できた、という事故がありました。このアラーム機能に救われました。このあたりの作りはK5モデルのV125G、SL3モデルのV125Sも変わりません。

ただ、7年ぐらい乗ったあたりで、防犯アラームのセット時に鳴る「ピーピー」が「ブーブー」という鈍い音に変わり始めました。バッテリを充電をしても治らないため、ブザーの故障かなあと思ったりもしましたが、特に原因がわかりませんでした。

走行距離2.5万キロぐらいでセルモーターが動かなくなったので、交換をしたら防犯アラームのセット音が元に戻りました。どうやらセルモーター劣化が原因で、セルを回すときに相当な電力を食うためにバッテリー内が常に電圧不足だったのかも？というトラブルもありました。

【シート】
買ったばかりのときは少し固め＋高めですが、次第にこなれてきます。9年乗っても大きくへたったりはしないです。しかも丈夫です。問題点はバイクのハンドルロックをしている時にシートを上げると左ハンドルとシートが干渉してシートが完全には開きにくいこと、その際にシートに圧迫痕のような跡が付きやすいところでしょうね。AddressV125Sではそれが解消されました。

【トランクスペース】
ヘルメットを入れる部分に装備されているシガーソケットは私には不要でした。USBソケットのほうが現実的だったかも、とは思います。あ、その変換ケーブルを買えばよかったのかｗ　V125Sになるとシガーソケットがなくなります。

相変わらずスペースは小さいので、カッパやグローブを入れるとヘルメットを入れる余裕はありません。

【リアボックス】
SUZUKIが作ったGIVIのリアボックスということもあったのか、無料でついてきました。

最初はダサいと思っていたリアボックスでしたが、付けたらこれがめっちゃ便利。取り外しもできますし、特に二人乗りしたとき、後ろに座る女性の背もたれになるのもいいです。ただ、GIVI純正よりも作りが甘く、走行中に上蓋がカパカパ音が鳴るのが残念でした。

また、車が後ろから追突する、いわゆるオカマ事故を食らった時に、このリアボックスとフルフェイスのヘルメットが私を守ってくれました。これらがなかったらむち打ちは避けられなかったかもしれません。

【サイドスタンド】
あるとやっぱり便利。この頃になるとサイドスタンドを立てるとエンジンは切れますが、ライトは点灯したままになります。おそらくバッテリの性能が良くなったためだと思われます。私としてはライトも消えて欲しいなーとは思いましたが…。

【サスペンション】
硬かったサスペンションもしなやかになり、振動も軽減されて乗り心地はとても良くなりました。

リアサスペンションのバネの巻き数が大幅に増えたのがおわかりいただけるでしょうか。

【ディスクブレーキ】
K5モデルと特に変わりなく、あまり効きの良いディスクブレーキではないとは思います。でも、激しいバトルを路上でやらない私はこれぐらいで十分です。

【タイヤ】
今まではダンロップのD306Aだったのですが、台湾製になりました。台湾製のタイヤってどうだろ？と思いましたが、従来のダンロップとの大きな違いはわかりませんでした。白っぽくなりやすい？とか側面に亀裂が入りやすい？とか思ったりもしましたが、正確には確認できませんでした。

【エンジン】
排ガス規制後のモデルなので、規制前モデルに比べると馬力が11.4PS→9.9PSまでがくんと落ちてしまいます。仕方ないとはいえ、明らかにぽーーんと出るような加速がなくなってまろやかなバイクになりました。

バイクの店員さんから「ちょっとガソリンが薄い感じ」がしてもうちょっと欲しいなーという感じがしますが、中間からの伸びは逆に新型のほうがいいです」と言われてなるほどーと納得。

この頃にはHONDAから原付二種無敵のPCXが登場し、街中で頑張っても全然及ばないことを知ってから、スタートダッシュにこだわらなくなりました。

ちゃんと70km/h（＋20km/h）は出ます。このバイクになると最高速ぶっ飛ばしーという運転はあまりしなかったので最高速はどれくらいだったかなー。二人乗りで合計体重が120キロぐらいの時、ゆっくりながらも80km/hに達したような気が…

都内街乗りでリッター36kmぐらいです。冬場は30km/Lぐらいでしょうか。K5モデルより3km/Lずつ向上しています。

フューエルインジェクションが改良されたのか、エンストもほとんどなくなり、かなり安定した運転ができるようになりました。

【マフラー】
マフラーは至って普通ですが、7年ぐらい経つと塗装が剥がれてくる部分が出てきます。排ガス規制後のマフラーは一番効率がよくなるようにO2センサーが組み込まれているため、純正品は6万円ぐらいするとバイク屋さんから教えてもらってびっくり。

【バッテリー】
バッテリーは正規品だとかなり高いこと、バッテリーを一度ぐらいは自分で交換してみようと思い、台湾からの安いYUASAのバッテリー（2520円）をアマゾンでポチりました。パワーと寿命に不安がありましたが、毎日乗っていたこともあって充電を繰り返しつつ4年間も使えました。

【フレーム】
相変わらず剛性は高いとは言えません。まあ、スクーターはネイキッドのバイクなどとは本質的に構造が違いますから…。

原付は一度でも倒すと少しですがハンドルが曲がってしまうため、とにかく転倒させないことが求められます。新車のときは手放し運転をしてもハンドルがぶれないのが特徴です。中古でスクーターを買う際、少し手放し運転をすれば事故車かどうかがわかるかもしれません。

【テールカバー】
テールカバーも本体同様、日に当たっているうちにプラスティックが劣化してしまいます。テールカバーにある三角ステッカーですが、1ヶ月に2回ぐらいバイクを磨いていた私の場合は6年もすると剥がれてしまいます。なくても法令的に問題はないのかな…

【盗難】
そういえば、2017年1月にシート下のカバーが盗まれました。

ネジ4本を外されて見事にカバーがなくなっています。この蓋を開けられてなにかいたずらをされたり、さらに部品を盗まれた形跡はありませんでした。

過去にJOG50か何かのバイクでリアテールランプカバー（リアウィンカーを包むプラスティックカバー）を盗まれて「こんなところを盗むのか！」と思ったことはありましたが、こんな特に特徴のない、破損もしにくい部分の部品を持ってくかーと思ってびっくりしました。

【セルモーターの寿命】
セルモーターは簡単には壊れないというイメージでしたが、25000キロあたりから少しずつセルが掛かりにくくなって、キュルキュルという音が最後にはぐわんぐわんという音に変わって最後にはエンジンが起動しなくなります。修理代は3.3 万を超える金額でした。
セルモーターはこんなやつです。

【値段】
排ガス規制モデルなので、規制前のK5モデルよりも3万ほど高くなって、台湾製になりました。簡単にまとめれば、「パワーダウン＋値段が3万アップの台湾組み立てモデル」ということになります。